書籍一覧 新刊
赤城弘
『再起―自由民権・加波山事件志士原利八』
赤城弘氏は今まで過小評価されてきた原利八に注目し、旧士族や名主・肝煎出身ではなく、豊かではない農民出身者で妻子もありながら加波山事件に関わり、最後まで再起することの志を捨てなかった粘り強い人物像を史料から読み取っていく。そして会津・喜多方から出立し蜂起が失敗に終わり、再起を図るべく栃木、会津、喜多方、米沢、新潟、富山、金沢、逮捕された福井などの自由民権活動家たちを訪ねて、加波山事件の真相を伝えていく姿を記そうと志した。 (鈴木比佐雄・解説より)
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解説:鈴木比佐雄 |
四六判/272頁/上製本 ISBN978-4-86435-543-8 C0095 |
定価:1,980円(税込) |
発売:2022年11月7日
目次
檄文
加波山事件 主要人物紹介
序文 前田新 『再起―自由民権・加波山事件志士原利八』に寄せる
第一部 出 発
1 檄文―加波山の義兵
2 潜伏―飛鳥山での再会を約す
3 北上―会津西街道を行く
4 夜駆―駒止峠から柳津
5 帰郷―小松村に響く娘たちの歌声
6 酒杯―政談を論ず小野川の夜
7 鳥啼―米沢から越後米沢街道へ
第二部 断 絶
1 数え歌(一)―中原新田村の少女たち
2 数え歌(二)―新潟の高田事件
3 就縛―利八最後の一人
4 解党―高田五分一町の同志たち
5 有志―宮脇町で語る各地の声
6 再起―北陸道から福井にて
第三部 激 変
1 調書―福井の取調室にて自供す
2 入獄―東京鍛冶橋監獄への投獄
3 棄却―認められぬ檄文
4 判決―三浦文次たち死刑囚との分かれ
5 押送―空知集治監にて獄死
6 鎮魂―三笠市に建つ「自由党志士原利八君碑」
参考文献
解説 鈴木比佐雄
あとがき